こんにちは、お久しぶりです。
今回は医師のキャリアについてNUCBの授業での学びを使って考えてみました!
ある日、ふと「医学部卒業したら、基本多くの方が勤務医として働いているのってなんでだろう?」という素朴な疑問が頭に浮かびました。
そりゃ、専門職の養成する大学だからだろうとは思いますが…(当たり前)
需要と供給について考えてみました。
現在、日本では2022年時点で総人口に占める高齢者の割合は29.1%です。
約3人に1人は高齢者…。加齢につれて体の不備はでてきますし、現時点では「需要>供給」の段階です。(プロダクトライフサイクルの考え)
需要>供給の状態においては
プロダクトライフサイクルの考えでは商品を作るだけで売れる!という状態
すなわち医師が求められている状態。
これが、供給>需要の状態になると、商品は多く出回っているので、顧客の方が優位に立つ状態かつ商品の差別化戦略をとらないといけません。
すなわち、現状で医師の需要>供給の状態は持続すると予想できるので、一医師として働く選択が多くされると考えます。
しかし、AIが発展し、医師の供給>需要となる未来は現時点からは遠いですが、想定できます。その場合に医師+αが求められるのではないかと予想できます。
また、医師の需要>供給の状態が持続する要因は日本の医療の専門化にも関係します。
専門科が多くある(2022年11月時点では基本領域18、サブスペシャリティは17)のでそこでの医師の需要もあがります。医師にも数は限られるのでいつまでたっても需要>供給の状態から抜け出せません。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002t0np-att/2r9852000002t0sl.pdf
需要>供給の状態では医師の求められるますが、医師を含めた医療者は過剰労働の傾向となります。
米国ではナースプラクティショナー(問診、手技を含む看護師より多くの医師の従来の仕事ができる職種)がでてきています。
また、英国のGP(General Practitioner)の制度も参考になります。かかりつけ医制度のようなもので、まず、受診が必要な場合はどのような症状でもGPに受診します。
日本だと、症状に応じた科に受診しますよね。
医療へのアクセスが他国と比べてもかなりいいことに起因します。
そのような状況をよく向かうようにするために日本でも家庭医・総合診療のマインドを得るべく、2年間の初期研修の制度や家庭医・総合診療専門医を増やそうと動いています。(http://sogoshinryo.jp)
書いていて思ったのは医師不足と言われているのは中々根深い問題で複雑になっているな、ということです。
医師は医療の分野だけを勉強するというより、他の医療経済を含む分野についても勉強していくのがこれからの時代に必要かもしれないですね。
今回の記事を書くのに、以下参照にしました。かなり勉強になったので気になる方は是非読んでみて下さいね✨