リーダーシップ論 〜頑固な羊の動かし方〜

こんにちは、今回はビジネススクールで紹介された書籍について紹介します!

部下を1人でも持つ人のための部下のマネジメント・リーダーシップについての書籍です。

あらすじとして、MBAの学生のテッドがニューマン教授にリーダーシップについて、牧場の羊を通して学んでいくという内容です。

章立てとしては、

1.自分の群れを知れ

2.羊たちの強みをつかむ

3.羊と信頼関係を結ぶ

4.安心できる牧草地をつくる

5.杖でそっと彼らを導く

6.毅然とした態度で守る

7.羊飼いの心を身につける

と7章に分かれてそれぞれ2人の対話形式で羊飼いの例からリーダーシップを学んでいきます。

ネタバレになるので深くは語りませんが、自身が印象深いと感じたのは、

第5章 杖でそっと彼らを導く でした。

杖で羊飼いのできることは4つあり、それに失敗したら群れをまとめることができない、とのことでした。

➀羊を導く責任 羊を草を夢中で食べる(人々は自分の仕事に没頭する)傾向にあるが、リーダーは群れがバラバラにならないように見張って進むべき方向を見つけ、つねに自分が先頭に立ちつねに群れを動かし続ける

➁境界線を引く 羊が草を食べるのに夢中になって、群れから離れるように、人は仕事に夢中になってチームの方向からはぐれる→境界線を明確にし、その範囲内で裁量権を与える(下図:書籍p119から)

➂立ち往生した羊を助ける 羊が群れからはぐれると、どこか(岩の裂け目など)にはまりこんで抜けれなくなったり、毛がひっかかって動けなくなったりし、脱水症状を起こしたり、他の獣のえじきになる可能性がある。そうならないようにはぐれた羊を杖を持って探しに行く。人でもトラブルを起こしたり、脇道にそれる人がいる。それを未然に防ぐと、部下の忠誠心や信頼を寄せることに結果的につながっていく。

➃羊を安心させる役割 傷ついた羊に寄り添うように、失敗した部下を励まし、元気つける。

➀の中で注意すべきことは群れを導く中に杖と棍棒を混同しないようにすること、が特に印象に残りました。

杖=人を導く 羊を軽く押したり、そっと叩いたりしてリード  説得する(相手を擁護し、依頼し、アイデアを提案する)

棍棒でリード=棍棒を強く振り下ろす 例:部下が間違いを起こしたときガミガミと叱る上司→恐怖により忠誠心はゼロに、部下は怒られないように動く=羊を追い立てる吠える犬

また、第6章では棍棒の使い方についての記載がありました。

➀羊たちを守る=部下を守るには矢面に立つ、➁羊を羊自身から守る(軌道修正をする)=失敗を「学び」の機会にする、➂羊を注意深く見守る責任=定期的に部下の状況を確認する(「問題がないか?」と声をかける)

変にガミガミ怒らずに、上記のように棍棒を使うということを羊飼いの例の文章で学ぶことができました。

ちょうど、新年度から直属の後輩ができるので、この本を読むいい機会となりました✨

そして他の章や5~6章をさらに詳細に知りたい方は是非読むことをおススメします!

物語のようなのですぐに読むことができますよ

おまけ

この本の中でMBAの厳しさが体現されていたので

その文章をせっかくなので紹介します(笑) 実際通っていない私の母でもわかったくらいわかりやすかったようでした。

p18:「ようやく最後の学期に入り、なんとかMBAコースで生き延びたと私たちは浮かれた気分だった。なにしろ短期間に膨大な量の知識を詰め込まれ、私たちはそれを『まるで消火栓から噴き出す自らちょっとだけ水をすするものだ』と冗談をいっていたほどだった」

p23~24:「君にそんな時間があるのだろうか・・・。君には財務戦略のクラスのレポートの締め切りが迫っているし、また単位のかかった商法の期末試験も控えているはずだ」

p84:つぎの週はとにかく忙しかった。その週に提出しなければいけないレポートがどっさりあり、さらに学期末および卒業式が迫っていることもあり、学生同士の競争はだんだん激しさを増していた。それはまるで協同と競争の境目をさまよっているようだった。

p152:私はやっとの思いで期末試験を乗り切り、もう身も心もヘトヘトに疲れ果てていた。が、それと同時に解放感でいっぱいだった。二年にもわたるつらく苦しい勉強、高額の授業料、数えきれない講義、レポートを書くために犠牲にした睡眠時間、与えられた課題の解決、そして度重なるテスト……。これらを乗り越えようやく私のMBAコースは終わりを向かえようとしていた。卒業式はいよいよ二日後だ。私は何とかこの試験を乗り越えたのだ!

私たちはともに地獄のようなプログラムを生き延びたのだ。この二年間たくさんのものを得たが、同時に多くの犠牲を払ってきた。

心がギュッとなりました(´;ω;`)

この達成感を得れるよう学んでいきます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です