MBA×Medicalのシナジー

こんにちは、またまた久しぶりの更新となっています。

本日は、先日の授業で思った内容についてお話していきます。

Service systemについての授業で、IDEOという企業についてのケースについて学びました。

IDEOは顧客目線の商品・デザインを生み出すために、「人間中心的アプローチ」を使っていきます。

「人間中心的アプローチ」って何?と思いますよね。

エンドユーザーへの共感をプロトタイプに取り入れ、製品デザインをしていくこと=人間中心設計

人間中心設計を何度も繰り返すことによって満たされていない顧客ニーズを満たす=人間中心的アプローチ

字面だけ見てもよくわからないですよね(笑)

具体例として使用したケースの概略を挙げると、

中南米の中流階級をターゲットに映画館をデザインして欲しいとある会社がIDEOに依頼します。

IDEOの社員(アメリカ)は渡航前に南米の文化についてできる限り事細かに調べ、現地ではフィールドワークをしたり、現地の複数人に長時間のインタビューをしていました。長時間のインタビューが独特でインタビュワーの背景を押さえ、日常生活の朝から寝るまでのタイムライン、映画に行くときにタイムラインを聞いていきます。さらにはそのインタビュワーの自宅に行き、自宅で映画をどのようにして見るのかを聞き、その場でインタビューを継続していました。

人間の行動の観察の結果、潜在的ニーズ(自らは分かっていないけど、あったら便利というニーズ(商品の具体例:小林製薬の消臭剤など))を発掘できます。

潜在的ニーズを探索するためにそのようなインタビューを複数人に行い、社員でアイデアを多く出してポストイットに整理していき、グルーピングしていきます。(K・J法という手法(下図で示す))

そしてプロトタイプという市場に出す前の試金石になるようなものを作り、実際に顧客の反応をみてからブラッシュアップしていく。

プロトタイプのブラッシュアップにもいくどもディスカッションがあり、PDCAサイクルがぐるぐると回っていきます。

ここまで読んで、これは医療に関係するの?と思った読者の方もいるかもしれません。

関係あると感じたのは2点

➀インタビューについて=外来診療

➁人間中心的アプローチ日々のチーム医療で使ってるやん

➀については日々の診療では患者さん(私たちにとっての顧客です)の症状を聞き取り、症状に対してのアプローチを考えていきます。患者さんのキャラクターにもよりますが、患者さんの背景がわかってこそ、症状の点と点がつながり、ストーリーをつむぎ、理解することができてきます。インタビューのお家訪問は訪問診療とシナジーを感じました。

➁これは患者さんの生活についてチーム医療で議論していき、色々な案を出していくことに結び付いていると思いました。

患者さんの生活に様々な職種の角度からアプローチしていくのはシナジーを感じます。

加えて、イノベーションという言葉について述べたいと思います。

イノベーションは直訳すると改革、刷新ですが、2つ目の意味に新機軸、新しい考えがあります。

例えばイノベーションの例としてはICOCA、以前は改札口に定期券を通すというものでしたが、お金をチャージできたり、ピッとするだけで改札を通れるという新しい価値を提供しました。

日々の医療の現場では従来のことを中心に業務を行っており、イノベーションなんて起きないのではと思っていましたが、

日々患者さんと接し、患者さんの生活に新しい価値を導入しているという点で考えると、

医療者は患者さんの生活に対して日々イノベーションを起こしているのではないかと、ふと思い、ニヤッとしています(笑)

このようにMBA×Medicalはかなり親和性が高いと日々勉強しながら思い、にやついています(笑)

最近は色々な第一領域に追われ、あまり更新できていませんでしたが、ゆっくり週1以上目標に更新していきます!

また次回も気づきの内容中心を書いていこうと思います。お楽しみに~😄

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